不動産の「買取」と「仲介」の違いとは?高く売れるのはどっち?

こんにちは。
相続と空き家に特化した不動産屋、ハックベリーズ不動産代表の榎本です。

「不動産を売るとき、買取と仲介ってどう違うんですか?」

初めて不動産を売ることになった方から、よく聞かれる質問です。言葉は聞いたことがあっても、何がどう違うのか、どちらを選んだ方がいいのか、いざ自分ごとになると判断が難しいですよね。

この記事では、不動産売却の方法である「買取」と「仲介」の仕組みの違いから、それぞれが向いている状況まで、できるだけわかりやすくお伝えします。

「買取」と「仲介」、仕組みがまったく違う

不動産を売却する方法は大きく分けて「仲介」と「買取」の2つがあります。不動産会社に売却を相談した場合、まずこのどちらの方法で売るかを検討することになります。一言で言うと、「誰が買主になるか」が違います。

方法 仕組み
仲介 不動産会社が間に立ち、一般の個人買主を探して売る方法。不動産会社は「仲介役」であり、買主は個人
買取 不動産会社が直接、自社で物件を買い取る方法。不動産会社自身が買主になる

 

仲介は市場に物件を出して買主を公募するイメージ、買取は不動産会社との一対一の取引です。この違いが、価格・スピード・手間のすべてに影響します。

価格・スピード・手間を比較する

不動産売却では、「買取」と「仲介」で売却の進み方が大きく変わります。特に違いが出やすいのは、売却価格・売却までの期間・売却時の手間といったポイントです。それぞれの特徴を整理すると、次のような違いがあります。

比較項目 内容
売却価格 仲介:市場相場に近い価格で売れる可能性がある
買取:相場の6〜8割程度になることが多い(会社の利益・リフォーム費用などを差し引くため)
売却までの期間 仲介:買主が見つかるまで数ヶ月〜半年程度かかることが多い
買取:条件が合えば数週間〜1ヶ月程度で完結することがある
内覧・広告 仲介:物件をポータルサイト等に掲載し、内覧の対応が必要
買取:広告なし・内覧不要。近所に売却が知られない
仲介手数料 仲介:売却価格に応じた仲介手数料がかかる
買取:不動産会社との直接取引のため仲介手数料なし
契約不適合責任 仲介:売却後に不具合が判明した場合、原則として売主が責任を負う可能性がある
買取:免責になることが多い(会社がリフォーム前提で購入するため)

 

このように、買取と仲介では「価格」「売却までの期間」「売却時の手間」などが大きく異なります。

買取が向いているケース

「価格より速さと確実さを優先したい」という状況では、買取が選ばれることが多いです。

たとえば、相続税の納付期限が迫っているケース。相続税の申告・納付期限は相続開始を知った翌日から原則10ヶ月以内ですが、その期限内に現金を用意する必要がある場合、売却に時間のかかる仲介では間に合わないことがあります。

また、「建物が古くてそのままでは売れるか不安」「遠方に住んでいて内覧対応が難しい」「周囲に売却を知られたくない」という場合にも、買取の方が動きやすいことがあります。

買取が向いている主な状況

  • 相続税納付など期限がある現金が必要な場合
  • 建物が古い・状態が悪く、仲介での売却に不安がある場合
  • 遠方に住んでいて内覧対応や手続きの負担を減らしたい場合
  • 近所や親族に売却を知られたくない場合
  • とにかく早く片付けてしまいたい場合

仲介が向いているケース

「できるだけ高く売りたい」「時間的な余裕がある」という場合は、仲介の方が高く売れる可能性があります。

特に、立地が良い・状態が比較的きれい・近隣の売買事例が豊富といった物件は、市場に出すことで買取価格よりも大幅に高く売れることがあります。仲介手数料はかかりますが、それを差し引いても手残りが増えるケースは少なくありません。

「買取保証」という選択肢もある

「できれば高く売りたいが、いつまでも売れないのも困る」という方には、「買取保証」という方法もあります。「仲介で一定期間売却活動を行い、売れなかった場合に買取へ切り替える」という仕組みを用意している不動産会社もあります。

まず一定期間(3ヶ月程度)仲介として市場に出してみて、売れなかった場合に事前に決めた価格で不動産会社が買い取るという仕組みです。高値を狙いつつ、最終的な確実性も担保できるため、期限が決まっているがある程度の猶予もある場合に向いています。ただし、適用条件は会社によって異なりますので、事前に確認が必要です。

結局どちらにすればいい?

目安としては、少しでも高く売りたい場合は「仲介」、早く売りたい場合は「買取」となりますが、「買取にするか仲介にするか」は最初から決めておく必要はありません。

まずは不動産会社に査定を依頼し、

  • 仲介で売った場合の想定価格
  • 買取の場合の価格
  • 売却までの目安期間

などを比較して検討するのが一般的です。物件の状態や立地、市場状況によっても向いている方法は変わりますので、複数の選択肢を確認したうえで判断することが大切です。

まとめ

買取と仲介は「どちらが良い」ではなく「どちらが自分の状況に合っているか」で選ぶものです。価格を優先するなら仲介、スピードや確実性を優先するなら買取、というのが大まかな目安になります。

ただし、実際の判断には物件の状態や立地、売却の事情など個別の要素が絡んできます。「うちの場合はどちらが向いているか」という点も含めて、まずはご相談いただければ、率直にお伝えします。

※本記事は2026年3月時点の情報をもとに作成しています。市況・法律・税制は変更されることがあります。具体的なご判断は、不動産会社や専門家にご相談ください。

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